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2015/6/26

企業情報 - 部品メーカー

独ティッセンクルップ、米マキシオンと軽量ホイールの開発・販売で協力

この記事の要約

独鉄鋼大手のティッセンクルップは19日、米ホイールメーカーのマキシオン・ホイールズ(以下、マキシオン)と軽量ホイールの開発・販売で協力すると発表した。炭素繊維複合材(CFRP)を使った軽量部品を開発・生産するグループ会社 […]

独鉄鋼大手のティッセンクルップは19日、米ホイールメーカーのマキシオン・ホイールズ(以下、マキシオン)と軽量ホイールの開発・販売で協力すると発表した。炭素繊維複合材(CFRP)を使った軽量部品を開発・生産するグループ会社のティッセンクルップ・カーボン・コンポーネンツとマキシオンが超軽量アルミニウムと炭素繊維複合材(CFRP)を組み合わせたハイブリッドホイールを高級車向けに開発・販売する。自動車メーカーと協力し、顧客ニーズに合った製品を開発していく方針だ。

このハイブリッドホイールは、高性能な鍛造アルミホイールと比べ重量を最大40%削減することができるうえ、デザインの幅も広がるという。

両社はすでにティッセンクルップ・カーボン・コンポーネンツの既存の炭素繊維ハイブリッドホイールをベースにしたプロトタイプを開発し、マキシオンのテスト施設で試験を実施している。また、独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)と協力し、プロトタイプの実証試験も行った。公道試験では、従来製品に比べ、特に振動や騒音を抑制するダンピング性能で改善が見られた。

マキシオンは特に、溶湯鍛造によるアルミディスクの製造に関するノウハウを今回の提携事業に投入する。同技術では、従来の鍛造ホイールと同様の材料特質を確保できる一方、コストは安くなり、鋳造ホイールのようにデザインの自由度が増すという。

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