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2015/6/26

一般・技術・その他 (旧)

独機械大手シューラー、中国同業を買収

この記事の要約

独プレス機械大手のシューラーは23日、中国同業の揚州鍛圧機械(Yadon)を買収すると発表した。揚州鍛圧機械は中~低価格帯のプレス機を生産しており、シューラーの製品とは競合せず、ラインアップを補完する効果がある。成長市場 […]

独プレス機械大手のシューラーは23日、中国同業の揚州鍛圧機械(Yadon)を買収すると発表した。揚州鍛圧機械は中~低価格帯のプレス機を生産しており、シューラーの製品とは競合せず、ラインアップを補完する効果がある。成長市場の中国で新たな顧客グループにアクセスできるようになる。カルテル当局の認可を得て取引は成立する。

シューラーは揚州鍛圧機械の株式の過半数(51%以上)を取得。オプションで出資比率を引き上げることができる。また、現在の経営陣と一部の従業員は同社の株式を引き続き保有する。

シューラーのクレーベルト社長は今回の買収について、「中国は当社にとって最も成長速度の速い市場であり、世界最大のプレス機市場でもある。揚州鍛圧機械への資本参加により、我々がこれまで手の届かなかった中国の大きな顧客グループにアクセスすることができるようになる」と説明した。

揚州鍛圧機械は1958年の設立で、江蘇省揚州に本社を置く。従業員数は約1,100人で、2014年の売上高は約1億2,000万ユーロ。3工場を持ち、C型フレーム・プレス機、ブランキング・プレス機など金属成形プレス機を生産している。中国の大手自動車部品メーカーや、エアコンや電気モーター用の熱交換器メーカー、金属加工業界などに顧客を持つ。

シューラーは、上海、天津、大連の工場などに約400人の従業員を持つ。ドイツメーカーではこれまでに、工作機械大手のトルンプが2013年に中国同業の江蘇金方円数控机床(JFY)を買収した事例がある。

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