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2015/7/24

企業情報 - 部品メーカー

独エルリングクリンガー、日本メーカーから大型受注

この記事の要約

独自動車部品大手のエルリングクリンガーは20日、日本の量産車メーカーから軽量なシールドシステムの大型受注を獲得したと発表した。取引規模は年約1,000万米ドル。2017年から日本と米国の工場で生産・供給を開始する予定。 […]

独自動車部品大手のエルリングクリンガーは20日、日本の量産車メーカーから軽量なシールドシステムの大型受注を獲得したと発表した。取引規模は年約1,000万米ドル。2017年から日本と米国の工場で生産・供給を開始する予定。

今回受注したのは、取引先の量産車メーカーが投入する次世代エンジンのエキゾーストマニホールドに使用する軽量なシールドシステム(遮断システム)。シールドシステムは、排気管の温度を触媒式排ガス浄化装置(触媒コンバーター)が効率良く機能するために最適な水準にするために必要となる。また、騒音や振動を吸収する機能を持つ。シールド技術は需要が高まっており、エルリングクリンガーグループの売上高の約26%を占めている。

アジア市場向けは、日本企業と折半出資で設立した合弁会社エルリングクリンガー・マルサン・コーポレーションの埼玉工場から、アメリカ市場向けの製品は米国のブホード工場から出荷する。

エルリングクリンガーグループの新車用一次部品の売上高のうちアジア市場は20%以上を占めているという。エルリングクリンガー・マルサン・コーポレーションはアジア戦略、特に成長市場の東南アジア諸国連合(ASEAN)における事業展開で重要な役割を担うとしている。同合弁会社は2004年の設立。エルリングクリンガーは2013年12月31日付けで同社の経営権を取得した。

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