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2015/8/21

企業情報 - 部品メーカー

トレルボルグ、ブルガリア工場を拡張

この記事の要約

スウェーデンのゴム・自動車部品大手のトレルボルグは12日、トレルボルグ・シーリングソリューションズ事業部門がブルガリア西部のペルニクにある液状シリコーンゴム(LSR)の射出成形工場を拡張すると発表した。同社は世界でLSR […]

スウェーデンのゴム・自動車部品大手のトレルボルグは12日、トレルボルグ・シーリングソリューションズ事業部門がブルガリア西部のペルニクにある液状シリコーンゴム(LSR)の射出成形工場を拡張すると発表した。同社は世界でLSRの生産能力を増強しており、スイスのシュタイン・アム・マイン工場と米マサチューセッツ州のノースバラ工場に次ぐ投資となる。

今回の拡張工事では、工場の生産フロア面積を150%拡大し、工具スペースの広さも2倍以上に拡大する。拡張したエリアでは食品・飲料産業向けの製品を生産する計画。

シリコーンゴムは特殊な材料で、ゴム市場全体の約2%を占めるニッチ市場であるという。また、高性能LSRはシリコン製品の約15%の市場シェアにとどまる。ただし、LSR市場は飛躍的に伸びており、特にハイテク分野に需要があるという。

また、今回の拡張工事は、中型・大型サイズの産業用LSRの将来の需要拡大に備えた措置であるという。特に、食品、飲料、ベビーケア、サニタリー、工業用電子部品、自動車用電子部品など向けのオーバーモールド製品(多重構造のモールド成形品)を視野に入れている。

トレルボルグは今年4月、ブルガリアのLSR事業に対する2011年からのオプションを行使し、残りの資本50%を取得した。トレルボルグは2011年にSilcotech Groupからスイス事業などを買収した際に同グループのブルガリア合弁工場に50%を出資していた。

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