独自動車部品メーカーのプログレス・ヴェルク・オーバーキルヒ(PWO)は19日、同国南部の高級車メーカーからコックピットクロスメンバーを開発・生産する大型受注を獲得したと発表した。当該部品の軽量構造とPWOのグローバルな事業展開が受注の決め手になったとしている。
発注元である高級車メーカーはこれまでアルミニウムと樹脂の複合材料を使用したコックピットクロスメンバーを採用していたが、グローバルな生産体制を考慮した際の費用便益比率の高さを理由に、PWOの軽量鋼製品への切り替えを決めたという。
PWOは2018年から10年以上にわたり様々なバリエーションのコックピットクロスメンバーを供給する予定。取引規模は1億ユーロを超え、累計で約700万個の製品を納品することになる。また、今回の取引先の提携先である日本企業のメキシコ工場にも将来、製品を供給する。
PWOは当該製品を、ドイツ、チェコ、カナダ、メキシコ、中国にある自社工場で生産するほか、提携先に生産委託して他の地域からも製品を供給する予定という。