ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2015年9月の乗用車新車登録は27万2,479台となり、前年同月に比べ4.8%増加した。9月の新車登録のうち法人向けは69%を占めており、前年同月比では10.0%増加した。燃料別では、ガソリン車が全体の51.5%、ディーゼル車は46.8%を占めており、ディーゼル車は前年同月に比べ8%増加している。1~9月の累計は前年同期比5.5%増の240万7,938台だった。
9月のブランド別の登録台数は、最大手フォルクスワーゲン(VW)が前年同月比3.8%増の5万7,042台。ドイツ勢はいずれも前年同月を上回り、なかでも、スマートは104.1%増と3ケタ増、ポルシェ(33.5%増)とMINI(10.6%増)が2ケタ増と好調だった。
国外ブランドでは最大手のシュコダは3.3%増の1万6,750台だった。
日本勢では、レクサス(45.7%増)、マツダ(27.1%増)、スバル(21.2%増)、日産(17.1%増)が2ケタ増、スズキ(7.5%増)、ホンダ(0.1%増)も前年同月を上回った。トヨタ(13.4%減)と三菱自(14.0%減)は2ケタ減と低迷した。
■ 9月の輸出は7%増、国内生産は3%増
ドイツ自動車工業会(VDA)によると、9月は輸出が前年同月比7%増の41万7,800台、生産台数も3%増の53万9,800台に伸びた。1~9月の累計では、輸出が前年同期比3%増の334万5,700台、生産は2%増の433万1,400台だった。
国内受注は9月が13%増、1~9月も7%増と順調に推移している。1~9月の国外受注は3%増だった。
VDAのヴィスマン会長は、「国内受注の2ケタ増は展望を与えるものであり、輸出では西欧の需要拡大を感じている」と述べ、ドイツの乗用車市場は堅調に推移しているとの見解を示した。