ベルギーの非鉄金属大手ユミコアは9月30日、同国のオレン工場に約2,500万ユーロを投資する計画を発表した。コバルトの精製およびリサイクル設備の性能向上に重点を置く。同社は2020年までに従業員数を現在に比べ70人減らす方針であり、今回の投資により生産効率を改善し、競争力を強化する。また、環境、健康、安全衛生（EHS）に関するパフォーマンスを改善するため、設備を近代化する。
今回の投資では、コバルトの生産能力を拡大し、コバルトおよびニッケルベアリングの残留物をリサイクルする能力を増強する。二次電池材料事業部門およびコバルト・特殊材料事業におけるコバルトおよびニッケル事業の成長に向け、製品の安定供給を確保する。
また、従業員の削減については、定年退職者の補充を行わないなどの対応により一時解雇の実施は回避できると説明している。
