ホースクランプ(ホースバンド)やケーブルタイ(結束バンド)などを製造する独ノルマ・グループは2日、ドイツの自動車メーカーから大型受注を獲得したと発表した。2017年から欧州で年間最大2,800万個の接合部品を生産する。2027年までに世界で販売される数百万台の車両に同社の製品が採用されることになるという。
受注したのは、クイックコネクタ「NORMAQUICK PS3」とホース・パイプコネクタ「NORMAPLAST SV」で、サイズ6~32ミリメートルの製品が車両の冷却水システムに使用される。
ノルマによると、「NORMAQUICK PS3」は、冷却水や加熱ホースなどの液体系アプリケーションのほか、給気系ホースの接続にも使用できるコネクタで、再利用が可能な素材を使用している。工具を使用せずに取り付けることができるほか、コンパクトな設計で狭い場所に素早く装着できるなどの特長がある。また、漏れを防ぐためのO形ガスケットが組み込まれているという。
また、「NORMAPLAST SV」は、PA6(ポリアミド6)やPA12(ポリアミド12)を使用した樹脂パイプを接続するコネクタで、O形ガスケットを一緒に供給することも可能としている。