工作機械大手DMG森精機のドイツ子会社DMG MORIはこのほど、ロシアのウリヤノフスクに建設した新工場を開設した。国内産業の育成を推し進めるロシア政府の政策に対応し、現地部品メーカーとの協力関係を強化する。
新工場では、「エコライン(ECOLINE)」シリーズの旋盤やフライス盤を生産する。独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、新工場の建設投資は7,000万ユーロ。生産能力は当初、1カ月あたり約50台とし、フル稼働時には年2,500~3,000台に引き上げることができる。
工場には面積640平方メートルのデモンストレーションルームも用意した。常時14台の機械を展示しており、試験加工や、工程・加工時間などを試験することができる。
ウリヤノフスクは、モスクワから南東に約875キロメートルの距離にある。DMG MORIによると、ロシアでは現在、販売・サービス会社5社(モスクワ、ウリヤノフスク、サンクトペテルブルグ、エカテリンブルク、ノヴォシビルスク)を通して事業を展開している。