独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは15日、欧州連合(EU)の排ガス規制「ユーロ6」に対応した幅広い環境対応車を市場投入すると発表した。バイオディーゼルを燃料とするエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドトラックや、バイオガス、バイオディーゼル、バイオエタノール、水素化植物油(HVO)などのバイオ燃料で走行するトラックを市場投入し、幅広いニーズに対応する。
ハイブリッドトラックでは、18トントラックが電気モーターのみで最大2キロメートルを走行することができる。例えば、夜間の市街地や倉庫内の走行など、騒音や排ガスの排出を抑える必要がある場所や地域で、電気駆動走行が有効になる。
ハイブリットシステムは、「ユーロ6」に対応したスカニアの9リットルエンジン(出力320hp)と電気モーターを組み合わせた。このエンジンは、水素化植物油(HVO)や脂肪酸メチルエステル(FAME)など100%純粋なバイオ燃料を動力源とすることができる。例えば、HVOを使用した場合、二酸化炭素(CO2)排出量を92%削減することが可能という。