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2015/11/6

一般・技術・その他 (旧)

ニュージーランドとFTA交渉開始で合意、近くスコーピング作業に着手

この記事の要約

欧州連合(EU)とニュージーランドは10月29日、自由貿易協定(FTA)交渉を開始することで合意した。EUのトゥスク大統領と欧州委員会のユンケル委員長がブリュッセルでニュージーランドのキー首相と会談し、合意文書に署名した […]

欧州連合(EU)とニュージーランドは10月29日、自由貿易協定(FTA)交渉を開始することで合意した。EUのトゥスク大統領と欧州委員会のユンケル委員長がブリュッセルでニュージーランドのキー首相と会談し、合意文書に署名した。双方はできるだけ早い時期に協定の対象範囲などを定めるスコーピング作業に入り、早期の交渉開始を目指す。

ニュージーランドにとってEUはオーストラリア、中国に次ぐ3番目の貿易相手で、2014年の貿易額は約115億ユーロだった。近年は乳製品や食肉の中国向け輸出が急増しており、同国との貿易額は08年のFTA締結以前の年間20億NZドル程度から現在は120億NZドル規模に拡大している。ニュージーランド政府は経済にかげりが見え始めた中国への依存度を下げるため通商政策の見直しを進めており、貿易・投資分野でのEUとの関係強化を最も重要な柱の1つと位置づけている。

一方、ニュージーランドはEUにとって51番目の貿易相手だが、先に大筋合意した環太平洋連携協定(TPP)に参加している。EUは日本を含めたアジア・太平洋地域とのFTA締結を目指しており、その一環としてニュージーランドとの協定を早期に実現させたい考え。

EUとニュージーランドは共同声明で、「FTAが双方の持続的な成長を促し、新たなビジネス機会と雇用が創出されると確信している。今後の交渉では貿易と投資に関連したあらゆる課題について包括的な話し合いを進める」と強調した。

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