スウェーデンのゴム・自動車部品大手のトレルボルグは9日、特殊タイヤやポリマー製品のメーカーであるチェコのCGSホールディングを買収する合意書に署名したと発表した。買収価格は109億スウェーデンクローナ（負債を含まない現金ベース）。買収手続きは当局の認可を得て2016年上半期に完了する予定。
トレルボルグは同社の買収により、農業用・工業用タイヤ事業を強化する。また、その他の既存事業も補強できると見込んでいる。地理的な補完効果も高く、コスト面では2015年比で年3億クローナを削減する相乗効果があると見込んでおり、今後3年間で段階的に実現していく。
CGSホールディングは、農機用・工業用タイヤや特殊タイヤ、ポリマー製品を生産している。2015年6月30日までの12カ月の売上高は約56億クローナ、EBITベースの売上高利益率は16％だった。従業員数は約6,300人で13工場を持つ。うち11工場は中東欧にあり、米国とメキシコにもそれぞれ工場を持つ。ポリマー製品としては、シール材やコンベアベルト、印刷用ブランケット（プリンティングブランケット）などを生産している。Mitas、Rubena、Savatechの3子会社を持ち、Mitasがグループ売上高の約3分の2を占めている。
