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2016/2/26

企業情報 - 部品メーカー

独ティッセンクルップ、ハンガリーに新工場建設

この記事の要約

独鉄鋼大手のティッセンクルップは2月23日、約1億ユーロを投資してハンガリーに自動車部品の新工場を建設すると発表した。電動アシストステアリングシステムとエンジン部品を生産する。両部品の受注好調を受けた措置で、2016年春 […]

独鉄鋼大手のティッセンクルップは2月23日、約1億ユーロを投資してハンガリーに自動車部品の新工場を建設すると発表した。電動アシストステアリングシステムとエンジン部品を生産する。両部品の受注好調を受けた措置で、2016年春に着工し、2018年から量産を開始する予定。

欧州では同じ工場で2つの異なる技術の製品を生産する初めてのケースとなる。このような生産方式は中国で好結果を得ており、今後他の成長市場でも導入していく方針を示している。中国では上海工場で2014年からステアリングと減衰(ダンピング)システムを生産しており、工場インフラの共同利用や生産現場での迅速な改善措置の実施、管理業務の合理化などが評価されている。

ティッセンクルップは電動アシストステアリングシステムでは、自動車産業からこの数カ月で約70億ユーロの受注を獲得している。エンジン部品は、カムシャフトが組み込まれたシリンダーヘッドカバーをハンガリーの新工場で生産する。同モジュールは従来製品に比べ重量を最大30%軽減することができる。軽量化により、燃費改善や排ガスに含まれる有害物質排出量の低減に寄与する利点があり、販売好調が続いている。

新工場は、ブダペストから東に約70キロメートルの距離に位置するヤースフェーニーシュザルに建設する。ティッセンクルップはハンガリーでは、ブダペストにステアリング機構向けのソフトウエア開発センターを持つ。同センターではソフトウエア・エンジニア約400人が勤務している。また、2013年にはジュールに、アウディ向けのフロントアクスルおよびリアアクスルを組み立てる工場を開設した。

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