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2020/7/10

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独ダイムラー、仏ハンバッハ工場を売却へ

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは3日、フランスのハンバッハにあるメルセデスベンツの乗用車工場を売却する計画を発表した。ダイムラーは、将来戦略の一環として電動化やデジタル化への投資を強化する一方、コスト構造や効率の改善にも注力し […]

独自動車大手のダイムラーは3日、フランスのハンバッハにあるメルセデスベンツの乗用車工場を売却する計画を発表した。ダイムラーは、将来戦略の一環として電動化やデジタル化への投資を強化する一方、コスト構造や効率の改善にも注力している。また、新型コロナウイルスの影響により、今後の需要が変化する見通しのため、各拠点の生産能力を調整するなど世界の生産ネットワークを柔軟に活用していく。

ハンバッハ工場は1997年10月27日に操業を開始した。現在は従業員約1,600人が勤務している。これまでに超小型車ブランド「スマート」の2人乗りモデル「フォーツー」を200万台以上、生産してきた実績があり、2019年からは電気自動車の第4世代モデル(スマート「EQフォーツー」、スマート「EQフォーツー・カブリオレ」を生産している。

ダイムラーは今回の措置に伴い、第2四半期にメルセデスベンツの設備資産評価の見直しによる特別損失を計上する。

■ 次世代のスマート電動車は中国で生産

ダイムラーは、現行のスマートモデルは引き続き、ハンバッハ工場で生産するが、次世代のスマートの電気自動車は、中国の自動車メーカー、浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)との合弁会社を通して中国で生産し、世界市場で販売する計画。

ダイムラーは2018年に、ハンバッハ工場では将来、メルセデスベンツのコンパクトカーの電動車を生産する計画を発表しており、同計画の実施に向け、ハンバッハ工場に総額約5億ユーロを投資する方針を示していた。

独業界紙『オートモビルボッヘ』(7日付、電子版)によると、ハンバッハ工場におけるメルセデスベンツモデルの生産ラインの整備はすでに、かなり進んでいる状態にあるもよう。

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