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2021/6/11

企業情報 - 部品メーカー

独ボッシュ、半導体の新工場を開設

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュは7日、ドイツ東部のドレスデンに建設した半導体の新工場の開所式を行った。式典には、ドイツのアンゲラ・メルケル首相や欧州連合(EU)の欧州委員会のマルグレーテ・ベステアー上級副委員長(競争政策担当 […]

独自動車部品大手のボッシュは7日、ドイツ東部のドレスデンに建設した半導体の新工場の開所式を行った。式典には、ドイツのアンゲラ・メルケル首相や欧州連合(EU)の欧州委員会のマルグレーテ・ベステアー上級副委員長(競争政策担当)などもオンライン形式で出席した。新工場は、ボッシュが約10億ユーロを投資して建設したハイテク工場で、モノのインターネット(IoT)技術と人工知能(AI)を組み合わせたボッシュ初のAIoT工場となる。

同工場では、当初計画から半年前倒しして7月に生産を開始する。最初に生産を開始するのは、ボッシュの工具製品に使用する半導体で、自動車用の半導体は当初計画より3カ月前倒しして9月に生産を開始する予定。新工場では現在、従業員約250人が勤務している。従業員数は最終的に700人となる予定。

新工場では、製造設備や製品などのあらゆるデータを収集し、AIを活用して分析している。例えば、製品の不具合を検知すると、原因を分析して自動修正したり、製造設備やロボットの適切なメンテナンスの時期を予測したりすることができる。

また、工場全体を3次元モデルでデジタル空間に再現する「デジタルツイン」により、生産工程の見直しなどをデジタル化された工場でシミュレーションすることもできる。さらに、メンテナンス作業も拡張現実(AR)技術の活用により、国外などから遠隔で行うこともできる。

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