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2010/1/15

企業情報 - 自動車メーカー

ルノー、「クリオ」の生産移管を断念か

この記事の要約

仏自動車大手のルノーはコンパクトカー「クリオ」の次世代モデルをトルコ工場へ集約する計画を断念する可能性が強まっている。筆頭株主で同社に約15%を出資するフランス政府は国内での生産継続を強く求めている。\ メディア報道によ […]

仏自動車大手のルノーはコンパクトカー「クリオ」の次世代モデルをトルコ工場へ集約する計画を断念する可能性が強まっている。筆頭株主で同社に約15%を出資するフランス政府は国内での生産継続を強く求めている。

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メディア報道によると、パトリック・ペラタ最高執行責任者(COO)は13日、クリスチャン・エストロジ産業相と会談後、放送局RTLに対し4代目「クリオ」もパリ郊外のフラン工場で生産すると述べた。また、スペインとスロベニアでクリオの生産を中止するとした。ただ、最終的な決定はされておらず、今後の動向に注目が集まる。サルコジ大統領は近く、ルノーのカルロス・ゴーン社長と会談する予定。

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クリオは現在、フラン工場、トルコ北西部のブルサにあるオヤックグループとの合弁工場、スペインのバリャドリッド工場、スロベニアのノヴォ・メスト工場で生産されている。フラン工場では将来、電気自動車を生産する計画のため、クリオを生産移管しても雇用は維持できるとされている。

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8日付の現地紙『ラ・トリビューン』の報道では、ルノーはコスト削減の一環として、クリオの生産を次世代から仏工場からトルコの工場に移管することを検討していた。

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しかし、フランスのエストロジ産業担当相は同日、「クリオが国外で生産されるというニュースを聞いて驚いている。フランスで販売する車を外国で生産することは受け入れられない」とコメント。計画の撤回を求めペラタCOOと会談する意向を明らかにしていた。

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