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2010/1/15

一般・技術・その他 (旧)

中古車の在庫期間が長期化=ドイツ

この記事の要約

ドイツの中古車市場では、仕入れから買い手が見つかるまでのいわゆる在庫期間が長くなっている。自動車査定を手がけるEurotaxSchwacke(マインタール)が実施した調査によると、2008年11月~09年10月の平均在庫 […]

ドイツの中古車市場では、仕入れから買い手が見つかるまでのいわゆる在庫期間が長くなっている。自動車査定を手がけるEurotaxSchwacke(マインタール)が実施した調査によると、2008年11月~09年10月の平均在庫期間は124日で、前年の114日を10日上回った。最も在庫期間が短かったのは超小型車(ミニクラス)の98日(4日増)だった。最も長かったのはアッパークラスの158日だが、前年に比べて2日在庫期間が縮まっている(表参照)。

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1年前に比べて在庫期間が最も伸びたのはオフロード車(20日増)で、グランドセダン(18日増)、SUV、オーバーミドルクラス(いずれも13日増)がこれに続く。前年よりも在庫期間が縮まったのはミニバンとアッパークラスにとどまった。全体としては大型車になるほど売れるまでの期間が長くなっている。

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車齢別では1年以内の車両が101日で前年に比べ9日短縮した一方、1~2年の車両では177日(12日増)、2~3年落ちでは111日(11日増)、3~4年落ちでは126日(16日増)など車歴の高い車両ほど長期在庫になる傾向にある。

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在庫期間が長くなると、事業者にとっては車両仕入で借り入れた資金の金利負担が増えるほか、管理費もかさむ。また、車両の残存価値が下がるため利幅が薄くなる問題が生じる。

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