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2010/1/22

企業情報 - 自動車メーカー

GM、オペルのアントワープ工場を閉鎖

この記事の要約

米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社オペルは21日、ベルギーのアントワープ工場を年内に閉鎖する計画を発表した。実現が可能となれば、数カ月以内にも生産を停止する方針。同工場ではオペル/ボクソールの従業員約4万8 […]

米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社オペルは21日、ベルギーのアントワープ工場を年内に閉鎖する計画を発表した。実現が可能となれば、数カ月以内にも生産を停止する方針。同工場ではオペル/ボクソールの従業員約4万8,000人の約5%に相当する従業員約2,600人が働いている。

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オペルのニック・ライリー最高経営責任者(CEO)は今回の決定について、「従業員やその家族が被る影響について十分に理解しているし同じ気持ちだ」と述べたうえで、「容易な決断ではなく、むしろ厳しい現実として受け止めている。オペル/ボクソールが今後も存続するためにはやむをえない決断だった」と説明した。

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GMは昨年11月、独オペルを中心とする欧州事業の自力再建を決めた際、余剰生産能力の削減などリストラを断行する方針を表明していた。

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オペルは西欧自動車市場について、2010年は前年を150万台下回り、2007年のピーク時に比べると400万台の減少幅となるとの見通しを示し、急速な市場回復は見込めないことから生産能力の縮小は避けられないとしている。

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独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、アントワープ工場は1924年の設立で、累計の乗用車および商用車の生産台数は1,300万台を超える。昨年は「アストラ」を計8万8,873台生産した。

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