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2010/1/22

企業情報 - 部品メーカー

独ボッシュ、英ミスキン工場を閉鎖へ

この記事の要約

独自動車部品大手のロバート・ボッシュは15日、英国ウェールズ・カーディフ近郊にあるミスキン工場を閉鎖する計画を明らかにした。景気後退で自動車部品需要が落ち込んでいるためで、取締役会の承認を経て正式決定する。\ ミスキン工 […]

独自動車部品大手のロバート・ボッシュは15日、英国ウェールズ・カーディフ近郊にあるミスキン工場を閉鎖する計画を明らかにした。景気後退で自動車部品需要が落ち込んでいるためで、取締役会の承認を経て正式決定する。

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ミスキン工場ではBMWやメルセデス・ベンツなど高級車やトラック向けのオルタネータを生産している。2009年の売上は前年から45%も減少し、今年も65%落ち込む見通しという。ボッシュは当初、生産規模を縮小して操業を継続することも検討していたが、自動車業界を取り巻く経営環境が厳しくなっている現状から生産体制の見直しが不可欠と判断し閉鎖を決めた。工場は2011年の夏をめどに閉鎖し、従業員900人は解雇する。生産設備の一部はハンガリー工場に移管する。

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ハンガリーでの移管先は明らかにされていないが、自動車用スターター、モーターを生産する北東部のミシュコルツ工場が有力とみられる。同社はこのほか、エゲル、ハトヴァンにも生産拠点を持ち、ハンガリー国内全体で7,000人以上の従業員を抱える。同社によると、ハンガリーの労働コストはカーディフ工場より35%低いという。

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