独塗装設備製造大手のデュルは26日、接着技術を得意とするドイツのエンジニアリング会社クラウス・クラインミヒェルを買収したと発表した。これにより車両製造の接着プロセスに関するノウハウを強化し、サービスを拡充する。
\クラインミヒェルは自動車産業など製造業向けに、生産ラインの設計や接着技術などのノウハウを提供するエンジニアリング会社。1984年の設立で、従業員数は約30人。ここ数年の平均売上高は約700万ユーロだった。同社は高い技術力を持ち、ドイツの大手自動車メーカーなどを顧客に持つものの、資金繰りの悪化により、経営破たんした。
\デュルは同社の買収により、車両製造における接着工程の自動化に関するノウハウを高め、デュルの世界に広がる営業・サービス拠点を通してサービスを提供していく。接着技術は太陽光発電設備や電子機器でも需要があるとしている。
\買収価格は公表していないが、独業界紙『オートモビルボッヘ』がデュルの広報担当者から得た情報によると、数百万ユーロとされている。
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