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2010/2/19

一般・技術・その他 (旧)

無線LANで公共バス車車間通信システムを構築

この記事の要約

独ブラウンシュバイク工科大学と交通システム開発会社BBRが共同で、無線LAN通信を利用した公共交通の車車間通信システムの開発に取り組んでいる。自動車同士がアクセスポイントを介さずにデータの送受信を直接行うもので、広範囲の […]

独ブラウンシュバイク工科大学と交通システム開発会社BBRが共同で、無線LAN通信を利用した公共交通の車車間通信システムの開発に取り組んでいる。自動車同士がアクセスポイントを介さずにデータの送受信を直接行うもので、広範囲のインフラ整備が不要になるほか、民間の移動通信網(3Gなど)に依存しないため、ネットワーク使用料(通信料)を払う必要がないなどのメリットがある。業界誌『アウトモビル・インドゥストリー』(オンライン版)が報じた。

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ブラウンシュバイク工大とBBRのプロジェクトでは、遅延耐性ネットワーキング(Delay Tolerant Networking、DTN)と呼ばれるシステムに注目している。DTNはもともと惑星間インターネットの研究から生まれた概念で、継続的なネットワークアクセスが不可能な状況や、車車間通信のように通信体が常時移動する環境で安全かつ確実にデータを送受信する技術として研究が進められている。

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ブラウンシュバイク工科大らの研究チームは、同システムによってバスの運行状況や渋滞などの道路情報をチェックするといった用途以外に、乗客への情報提供、バスにセンサーを取り付けて大気汚染状況をモニタリングするなどの用途も視野に入れているという。

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