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2010/2/26

総合 – 自動車産業ニュース

ロシア2大自動車連合が部品調達で協力検討

この記事の要約

ルノー・日産と提携するロシアの自動車最大手アフトワズと、先ごろ伊フィアットと合弁会社設立を発表したソレルスが、自動車部品調達で協力することを検討している。経済紙『RBC』などが2月19日付で伝えた。この2大自動車連合がロ […]

ルノー・日産と提携するロシアの自動車最大手アフトワズと、先ごろ伊フィアットと合弁会社設立を発表したソレルスが、自動車部品調達で協力することを検討している。経済紙『RBC』などが2月19日付で伝えた。この2大自動車連合がロシア国内で計画する自動車生産規模は2015年で計160万台以上。だが、部品調達のめどは立っていないのが実情だ。両連合は外国自動車部品メーカーのロシア誘致や国内メーカーの品質向上などを推進し、高品質の部品を確保する狙いがある。

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アフトワズはこれまで、約1,000社に及ぶ国内部品メーカーから供給を受けてきたが、このうち欧州水準の製品を生産できるのは2割程度とされる。同社が業績回復の起爆剤として期待し、2012年から生産が開始するルノー・日産との提携モデルには「外国企業との合弁部品メーカーからしか部品を調達しない」と明らかにしており、外国部品メーカー35社と国内企業の合弁を進行させているという。

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一方、ソレルスは今月、フィアットと合弁会社を設立し、フィアットやクライスラーのモデルを2017年に年50万台生産すると発表したばかり。部品についてはソレルスの工場があるナベレジュヌィエ・チェルヌィに部品メーカー用の工業団地を整備し、現地調達比率を最大50%まで引き上げる計画だが、具体的な供給元は決まっていない。このため両連合は、ソレルスが提供する団地にアフトワズが協議を進める部品メーカーを誘致し、共同で部品を調達する案などを検討しているという。

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ルノー、ソレルスの担当者は『RBC』紙に対し、協議の事実を認めた。ただ、自動車市場調査会社アフトスタットのツェリコフ氏は「両連合はともに低価格の小型車に強みを持ち、競合関係にある。ルノーとフィアットがこれまで他市場で協力した前例はない」と指摘し、協力関係の成立に懐疑的な見方を示した。

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