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2010/3/12

企業情報 - 自動車メーカー

ルノー、モスクワ工場の生産能力を倍増

この記事の要約

仏自動車大手のルノーがモスクワ近郊のアフトフラモス工場で進めていた第2期工事が1日に完了した。ロシアでは今月導入された新車買い替え奨励制度の効果で新車販売の回復が見込まれており、需要増に対応できる体制を整え、シェア拡大を […]

仏自動車大手のルノーがモスクワ近郊のアフトフラモス工場で進めていた第2期工事が1日に完了した。ロシアでは今月導入された新車買い替え奨励制度の効果で新車販売の回復が見込まれており、需要増に対応できる体制を整え、シェア拡大を目指す。

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アフトフラモスは1998年にルノーとモスクワ市の合弁事業として設立された。その後ルノーが出資比率を引き上げ、現在はルノーが94.6%、モスクワ市が5.4%をそれぞれ出資する。1億5,000万ユーロを投じた第2期工事は、塗装設備の増設や車体の生産能力強化、最終組み立てラインの延長などを実施。年産能力は8万台から16万台に倍増した。

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アフトフラモスでは2005年から手がけている低価格セダンの「ロガン」に加え、昨年末に5ドアハッチバック車「サンデロ」の生産を開始した。11年末には小型スポーツタイプの多目的車(SUV)「ダスター」の生産もスタートする計画だ。ルノーは昨年、ロシアで7万2,284台を販売、そのうちロガンは5万3,869台を占めた。

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ロシアの新車販売市場は昨年、前年比で49%減少するなど急激に落ち込んだ。ただ、ルノーによるとロシアの人口1000人当たりの自動車保有台数は230台と、西欧の600台と比べ低水準あることから、潜在性が高い市場として期待できるという。

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なお、ロシア政府は8日、購入後10年以上経過した中古車を廃車にして国内で生産された新車に買い換える消費者に対し5万ルーブルを補助する制度を開始した。(1RUB=3.0JPY)

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