カールスルーエ工科大学(KIT)を中心とする研究チームはこのほど、マイクロ波による炭素繊維強化複合材の硬化技術を開発した。パイロットプロジェクトとして、独高級スポーツカーメーカーのポルシェ向けに車体部品を生産するほか、同技術を採用した装置が英航空機部品大手GKNアエロスペースのミュンヘン拠点に導入された。
\研究チームが開発したのは「HEPHAISTOS」と呼ばれるマイクロ波による硬化技術で、部品全体を同時に加熱できるのが特徴。連邦教育研究省(BMBF)が600万ユーロを資金援助する4年間の研究開発プロジェクトの中で開発された。同プロジェクトにはGKNアエロスペース、ポルシェのほか、欧州航空宇宙大手のEADS、化学大手の独BASFおよび米Hexion、炭素製品大手の独SGL カーボン、樹脂部品などを製造するFritzmeier Compositesが参加している。
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