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2010/4/16

一般・技術・その他 (旧)

工事渋滞の緩和めざす通信システムを開発

この記事の要約

自動車メーカー、保険会社、通信事業者などが参加する研究イニシアチブ「Aktiv」が、道路工事区間における渋滞や事故を回避する路車間通信システムの開発を進めている。同研究はAktivが進める交通管理システム(VM)研究プロ […]

自動車メーカー、保険会社、通信事業者などが参加する研究イニシアチブ「Aktiv」が、道路工事区間における渋滞や事故を回避する路車間通信システムの開発を進めている。同研究はAktivが進める交通管理システム(VM)研究プロジェクトのひとつで、車線変更や幅員減少(道路幅が狭くなる)による自動車の流れ、スピードの変化をリアルタイムに把握することで、車両を最も効率よくかつ安全に走行させる。

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道路工事区間では、車線減少による合流や車線変更、幅員減少によるスピード低下(急ブレーキ)などが原因で渋滞や事故が発生しやすい。しかし、従来のシステムでは工事個所や車線変更、最高速度などを知らせる道路標識、あるいはラジオからの交通情報のみで、その時々の流れに応じて交通量を管理・コントロールすることは難しかった。

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Aktivが進めるプロジェクトでは、自動車に搭載したコンピューターが現在地や速度などのデータを道路沿いに設置された通信インフラを通してサーバーに送信する。サーバーは収集したデータを元に交通状況を分析・予測し、精度の高い情報をリアルタイムでドライバーに提供することで、道路交通管理を効率化する。独業界紙『アウトモビールボッヘ』によると、同プロジェクトでは「渋滞リスクを15%緩和し、道路利用効率を10%向上させる」ことが目標という。

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