三菱自動車と仏自動車大手のPSAプジョー・シトロエンは27日、コンパクトSUVの新型モデルで協力すると発表した。
\三菱自は今年2月に日本で発売した新型コンパクトSUV「RVR」(欧州名:ASX)のプラットフォームをベースにPSA向けのモデルを開発、年5万台を供給する計画。PSAは同モデルを2012年初めにプジョーとシトロエンのブランドで欧州市場に投入する予定。
\PSAは新型モデルに同社製の1.6L HDiディーゼルエンジンを搭載するほか、外観も独自のデザインを採用する。4輪駆動と2輪駆動を用意し、走行1km当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は2輪駆動車で123グラム、燃費は走行100km当たり4.7リットルを下回る見通し。
\PSAは今回の協力によりラインアップを拡充し、今後の成長が見込めるコンパクトSUV市場で新たな顧客を獲得する計画。一方、三菱自は生産規模の拡大により生産性が向上する利点がある。
\両社はこれまでに三菱自の「アウトランダー」をベースにしたSUV(プジョー「4007」、シトロエン「Cクロッサー」)の供給、ロシアで合弁工場の建設、三菱自の電気自動車「アイ・ミーブ」をベースにしたPSA向け電気自動車の供給で協力した経緯があり、今回で4つ目の共同プロジェクトとなる。
\PSAは「アイ・ミーブ」をベースにした電気自動車を2010年後半にプジョー「iOn」、シトロエン「C-zero」として欧州市場で発売する予定。
\