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2010/5/21

一般・技術・その他 (旧)

フォードとボルボ、アレルギー対策に注力

この記事の要約

アレルギー性疾患を持つ人が車内で快適に過ごせる内装の開発に自動車大手のフォードとボルボ・カーズがそれぞれ積極的に取り組んでいる。ボルボは1990年代半ばにアレルギー対策として車内環境の改善を目指す研究所を設立。フォードも […]

アレルギー性疾患を持つ人が車内で快適に過ごせる内装の開発に自動車大手のフォードとボルボ・カーズがそれぞれ積極的に取り組んでいる。ボルボは1990年代半ばにアレルギー対策として車内環境の改善を目指す研究所を設立。フォードも2004年からアレルギー対策に取り組んでおり、今後はマーケティングを強化して他社との差別化を図る方針だ。独業界紙『オートモビルボッヘ』が報じた。

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同紙が引用した独エアランゲン・ニュルンベルク大学のアレルギー研究専門家、ハンス・ドレクスラー氏によると、ドイツで花粉症を患う人は約1,500万人に上る。なみだ目やくしゃみ、薬の服用などによりドライバーの注意力が落ちるため、安全上の問題が生じる恐れを指摘する。

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フォードはドアや窓を閉めた状態で乗員がアレルギーに煩わされず快適に過ごせるよう、フィルターを通してアレルギーを引き起こす物質を遮断するとともに、内装の素材もシートやハンドルなど乗員の肌に長時間接する可能性のあるものは皮膚病学的な検査を実施している。同社は独技術監査大手のテュフ・ラインラントが実施する内装のアレルギーテスト認定を受けている。テュフ・ラインラントでは、ホルムアルデヒド、フタル酸エステル、フェノールなどの濃度を検査している。

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ボルボ・カーズは自動換気システムや交換可能なフットマットなどをセットにしたCZIP(Clean Zone Interior Package)システムなどを提供している。

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