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2010/5/28

企業情報 - 自動車メーカー

露カマズ、極東で商用車組み立てへ

この記事の要約

ロシアの商用車大手カマズは19日、極東のハバロフスクに商用車組み立て工場を建設すると発表した。今年10月末までに工場の整備を終え、年200~250台の商用車を生産する。投資額は明らかにしていないが、3年で投資資金を回収で […]

ロシアの商用車大手カマズは19日、極東のハバロフスクに商用車組み立て工場を建設すると発表した。今年10月末までに工場の整備を終え、年200~250台の商用車を生産する。投資額は明らかにしていないが、3年で投資資金を回収できるとしている。

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カマズは、ハバロフスクの同社サービスセンター内に組み立てラインを設置する。生産車種は林業・建設業向けのショベルカーや連結バス、ミキサー車、恒温トラックなど。同社はこれら特殊車両の極東地方への供給を、これまで主要工場のナベレジュヌィエ・チェルヌィから鉄道輸送していたが輸送コストが高くつくため、納期短縮を含め現地生産が有利と判断した。現地生産の開始で、車台などの主要部分は鉄道輸送するものの、代替が利く部品については積極的に現地で調達する方針。日刊紙『コメルサント』によると、中国の部品メーカーから運転台の供給を受けることも検討しているという。

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同社はカザフスタン、インド、パキスタン、ベトナムで組み立て工場を運営しているが、国内に設けるのは初めて。極東で自動車組み立て工場を立ち上げるのは2社目。国内自動車メーカーのソレルスが韓国・双竜(サンヨン)ブランドのオフロード車を年1万台生産する計画で、昨年末にウラジオストク工場を開所した。国内自動車最大手のアフトワズも、極東で日産車を生産する計画を明らかにしていたが、進んでいないもようだ。

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