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2010/6/11

総合 – 自動車産業ニュース

ロシア政府、新車買い換え奨励策を拡大へ

この記事の要約

ロシアのプーチン首相は3日の閣議で、新車買い換え奨励策の規模を100億ルーブル(3億2,000万米ドル)増額する方針を明らかにした。奨励策の効果で4月の新車販売が1年半ぶりにプラスとなったことを受け、支援を強化して需要の […]

ロシアのプーチン首相は3日の閣議で、新車買い換え奨励策の規模を100億ルーブル(3億2,000万米ドル)増額する方針を明らかにした。奨励策の効果で4月の新車販売が1年半ぶりにプラスとなったことを受け、支援を強化して需要の押し上げを図る。

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奨励策は、車齢10年以上、保有歴1年以上の国内製造車を廃車にし、国内で製造された新車を購入する場合に5万ルーブルの割引が受けられるというもの。フリステンコ産業貿易相は2日、これまでに17万5,000台分の奨励適用証が発行され、6万5,000台が購入されたことを明らかにするとともに、10月までに当初の予算枠である100億ルーブルを使い切るとの見通しを示していた。

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ロシアの4月の新車販売は、前年同月比20%増の16万3,299台と、2008年10月以来1年半ぶりに前年同月を上回った。コンサルティング大手プライスウォーターハウス・クーパース・ロシアのアナリスト、コマーロフ氏は、買い替え奨励策は新車販売を15%押し上げる効果があったと指摘。予算が100億ルーブル上積みされれば、さらに15%の拡大が期待できると見ている。

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奨励策の恩恵を最も受けているのは国内自動車最大手のアフトワズで、同制度を利用して販売された新車の8割が同社の製品だった。(1RUB=2.9JPY)

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