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2010/6/11

一般・技術・その他 (旧)

現代・起亜、2年以内に燃料電池車の生産開始

この記事の要約

韓国の現代・起亜自動車グループは、2年以内に燃料電池車(FCEV)のパイロット生産を開始する方針だ。4日発行の英自動車誌『オートカー』が、現代・起亜自動車グループのアン・ビョンギ燃料電池開発本部長の話として伝えた。\ ア […]

韓国の現代・起亜自動車グループは、2年以内に燃料電池車(FCEV)のパイロット生産を開始する方針だ。4日発行の英自動車誌『オートカー』が、現代・起亜自動車グループのアン・ビョンギ燃料電池開発本部長の話として伝えた。

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アン本部長は、現代・起亜自動車は独自の燃料電池スタックの開発に2005年から取り組んでおり、過去3年間で性能を飛躍的に向上させたと指摘。今後2年以内に年間1,000台程度のFCEVのパイロット生産を開始、2015年から商業生産体制に入り、年間1万台を生産する考えを明らかにした。

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起亜が2008年に発表したFCEV「ボレゴFCEV」は、航続距離が460マイルと、06年に発表した「スポーテージFCEV」の2倍に、電池寿命も3倍の10年に伸びた。アン本部長によると、現代・起亜自動車グループの燃料電池スタックは大気圧下で作動するため、エアコンプレッサーが不要で、プラチナの使用量も少ないため、コスト面で他社製品より有利という。トヨタ自動車は先ごろ、同社が最初に投入するFCEVの販売価格を5万米ドルに設定するとの見通しを示したが、アン本部長は「我々は打ち勝てると確信している」と述べ、低価格のFCEV投入を示唆した。

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