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2010/7/16

企業情報 - 部品メーカー

デンソー、ドイツの開発拠点を拡充

この記事の要約

デンソーは14日、ドイツにある欧州の開発拠点アーヘン・エンジニアリング・センター(AEC)の拡充工事を終え、7月下旬から稼働すると発表した。延べ床面積をこれまでの2,110平方メートルから3倍以上の6,550平方メートル […]

デンソーは14日、ドイツにある欧州の開発拠点アーヘン・エンジニアリング・センター(AEC)の拡充工事を終え、7月下旬から稼働すると発表した。延べ床面積をこれまでの2,110平方メートルから3倍以上の6,550平方メートルに拡大。最新の試験設備を導入したほか、既存設備も近代化した。拡張工事の投資は1,930万ユーロ。

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AECではこれまで、ディーゼルエンジンのコモンレールシステムなどを中心にパワートレイン機器の開発設計および性能評価を実施してきた。今後は従来業務を強化するとともに、アイドル・ストップ用スターターなどの電子・電気機器の開発設計や性能評価も実施していく。拡張工事では電子機器実験室や高低温・湿度などの環境を制御できる実験室を新設した。

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同センターの中川正人所長はメディアに対し、今後はディーゼルおよびガソリンエンジンの制御装置のハードウエアとソフトウエアを開発できるほか、電気自動車やハイブリッド車向けの技術開発にも対応できるようになると述べ、開発能力が向上すると説明した。

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デンソーは1973年に欧州事業を統括する現地子会社(現デンソー・ヨーロッパ)を設立。現在は30社を超えるグループ会社を持ち、約1万3,000人の従業員を抱える。欧州事業の2010年3月期売上高は約4,100億円だった。

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AECはドイツとオランダの国境近くのヴェークベルク市にある。同社では海外で初めてのディーゼルエンジン部品開発拠点として2005年4月に設立された。従業員規模は2011年に約100人となる見通し。

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