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2010/7/16

一般・技術・その他 (旧)

独農機大手クラース、ロシア事業を強化

この記事の要約

独農業機械大手のクラースはロシアや周辺国のウズベキスタン、カザフスタンの事業を強化する。ロシアでは今後数年間に4,000万~5,000万ユーロを投資し、生産能力を拡大する計画だ。同社のカタリーナ・クラースミュールホイザー […]

独農業機械大手のクラースはロシアや周辺国のウズベキスタン、カザフスタンの事業を強化する。ロシアでは今後数年間に4,000万~5,000万ユーロを投資し、生産能力を拡大する計画だ。同社のカタリーナ・クラースミュールホイザー副社長が独経済紙『ハンデルスブラット』に明らかにした。

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同社は2005年にロシア南西部のクラスノダルでコンバイン工場を稼動させた。これまでにコンバインやトラクターを約2,000台生産した。今後は生産能力を年2,000台に引き上げる計画で、既存工場の隣にすでに建設用地を確保しているという。これまではドイツから部品を輸入して組み立てていたが、塗装設備や車体フレームの生産設備を導入し、部品の現調率も高めていく方針だ。

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ウズベキスタンでは、現地トラクターメーカーのToshkent Traktor Zavodiと合弁会社を設立し、首都タシュケントにコンバイン工場を開設した。今年は170台、来年は200~300台を生産する計画。また、カザフスタンでは大型トラクターを生産する計画で、現在、現地企業と提携に向けて交渉しているという。

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『ハンデルスブラット』紙によると、ロシアでは中長期的に農機の需要拡大が見込まれており、世界の大手メーカーや西欧の中堅企業が投資を活発化している。伊フィアットグループの農機・建機子会社ケース・ニュー・ホーランド(CNH)は昨年、ロシアの商用車大手カマズと合弁会社の設立で合意した。9,000万ユーロを投じて、来年4月からトラクターやコンバインを年4,000台生産する計画という。このほか、米ジョンディアは今春、モスクワ近郊のドモジェドボにロシアで2番目となる新工場を稼働させた。

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