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2010/7/31

企業情報 - 自動車メーカー

フィアット、セルビアで新型ミニバン生産へ

この記事の要約

フィアットのマルキオンネ最高経営責任者(CEO)は21日、「イデア」と「ムルティプラ」のミニバン2車種の後継モデルを、当初予定していたイタリア工場ではなくセルビアの工場で生産する方針を明らかにした。\ マルキオンネCEO […]

フィアットのマルキオンネ最高経営責任者(CEO)は21日、「イデア」と「ムルティプラ」のミニバン2車種の後継モデルを、当初予定していたイタリア工場ではなくセルビアの工場で生産する方針を明らかにした。

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マルキオンネCEOは昨年12月、イデアとムルティプラの後継車をトリノのミラフィオーリ工場で生産すると発表していた。今回この決定を撤回した理由として同CEOは、イタリア南部にあるポミリアーノ・ダルコ工場で先月、生産性向上を盛り込んだ労働協定の締結に従業員の37%が反対したことに言及。労働協定の行方が不透明な現状では、イタリアで新たな投資を行うのは懸命ではないと判断、新型ミニバンの生産をセルビア中部のクラグィエバツ工場で行うことを決めたと説明した。クラグィエバツ工場では10億ユーロを投じて年産19万台の生産ラインを立ち上げ、新型ミニバン「LO(仮称)」の生産を2011年末から12年初頭に開始することを計画しているとした。

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フィアットはこのほか、アルファロメオ「159」の後継車である「ジュリア」と、クライスラー「セブリング」の次世代モデルをミラフィオーリ工場で生産する計画や、クライスラーとダッジのコンパクトセダンを伊中部のカッシーノ工場で生産する計画も撤回する可能性があると示唆している。

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