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2010/8/6

一般・技術・その他 (旧)

独産業ロボット大手のクーカ、業績回復

この記事の要約

産業用ロボット・機械大手の独クーカ(KUKA、アウグスブルク)が3日発表した2010年中間決算(1-6月期)の営業利益(EBITベース)は670万ユーロとなり、前年同期の2,290万ユーロの赤字から改善した。主要取引先で […]

産業用ロボット・機械大手の独クーカ(KUKA、アウグスブルク)が3日発表した2010年中間決算(1-6月期)の営業利益(EBITベース)は670万ユーロとなり、前年同期の2,290万ユーロの赤字から改善した。主要取引先である自動車業界の回復に支えられた。また、業績悪化を受けて実施したコスト削減策が奏功した。売上高は9.7%増の4億8,000万ユーロ、新規受注高も17.3%増の5億4,770万ユーロにそれぞれ拡大。最終損益は1,030万ユーロの赤字となったものの、赤字幅は前年同期の3,600万ユーロから3分の1以下に縮小した。

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部門別にみると、ロボット部門の売上高は17.8%増の1億9,900万ユーロとなり、営業損益は200万ユーロの赤字から620万ユーロの黒字に転換した。新規受注高は57.3%増の2億4,640万ユーロで、このうち自動車業界からの受注が2.4倍の1億1,040万ユーロに拡大した。

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システム部門(溶接、自動車・航空宇宙・ソーラー産業向け生産設備など)の売上高は7.5%増の3億390万ユーロとなり、営業損益は1,540万ユーロの赤字から760万ユーロの黒字に改善した。新規受注高は2%増の3億2,900万ユーロと、前年同期並みを確保した。

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通期見通しについては、売上高で10億ユーロ超、営業利益で2,000~3,000万ユーロを見込んでいる。ただ、最終利益での黒字転換はやや厳しい、としている。

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