欧州自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)はこのほど、携帯電話やノート型パソコンなどに搭載されている「18650型」リチウムイオン電池セルを使用したバッテリーを搭載した電気自動車「ゴルフ」の試作車を製造した。バッテリーは米テスラ製を採用している。
\独経済紙『ハンデルスブラット』によると、VWは「18650型」セルを使用したバッテリーを一時的な技術ととらえているもよう。事業所委員会(従業員の代表機関)のベルント・オスターロー委員長は同紙に対し、同セルの採用はコスト面で利点があるほか、電気自動車の実用化を加速することができ、並行して大型のバッテリーを開発する余裕も生まれると説明、さらに電池メーカーに圧力をかける効果もあるとの見解を示している。
\VWはバッテリーについて、東芝や三洋など複数メーカーと協力関係にあるものの、合弁会社の設立といった踏み込んだ協力関係は構築しておらず、さまざまな可能性を模索している。
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