英自動車工業会(SMMT)が4日発表した2010年10月の乗用車新車登録は13万1,495台となり、前年同月に比べ22.2%減少した。4カ月連続の減少で、SMMTでは年末に向けて今後も低迷傾向が続くと予想している。1~10月の累計は前年同期比4.8%増の176万7,154台だった。SMMTでは通期でも前年比1.5%増の約202万6,000ユーロを確保できると見込んでいる。
\SMMTのポール・エヴェリット会長は10月の大幅な落ち込みについて、昨年は新車への買い替え奨励金制度が実施されていたことの反動があるほか、消費者の景況感の悪化も反映されたと説明。ただ、2008年同月比では2.4%増となり、また、スクラップインセンティブの影響を除けば2009年と同水準としている。昨年10月はスクラップインセンティブの利用が新車登録の21.9%(約3万7,000台)を占めていた。
\10月の新車登録をカテゴリー別に見ると、補助金制度の利用者に需要が多かったガソリン車が40.9%減少した一方、ディーゼル車は3.8%増となり、全体の54.7%を占めた。代替燃料も13.7%増、前年同期比では51.3%も増えた。
\モデル別では、10月および1~10月の累計ともにフォード「フィエスタ」が首位だった。
\ \■ 英商用車販売、10月は28.5%増
\ \SMMTが同日発表した2010年10月の商用車販売(バン、トラック)は、前年同月比28.5%増の2万1,305台に拡大した。1~9月の累計では21万4,279台となり、前年同期に比べ14.1%増加した。
\バンは10月が22.4%増の1万8,147台、1~10月が18.8%増の18万6,701台に伸びた。トラックは10月が79.9%増の3,158台に急増したものの、1~10月の累計では9.8%減の2万7,578台にとどまった。
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