独自動車大手のダイムラーは電気自動車(EV)および燃料電池車から自然なサウンドを発生させる開発に取り組んでいる。部品やモジュールの組み合わせにより、車内の乗員および路上の歩行者が同社特有のEV音であると認識できるサウンドを目指しているという。独業界紙『オートモビルボッヘ』(25日付、電子版)が報じたもので、ダイムラーがスペインのバレンシアでこのほど催されたメルセデス・ベンツのEV「Aクラス・Eセル」のイベントで明らかにした。高級車ブランドのメルセデス・ベンツと超小型車ブランドのスマートでそれぞれ異なったサウンドを開発する方針という。
\Aクラス・Eセルは現行の「Aクラス」をベースに開発したEVで、サンドイッチ構造の2重フロアに充電池を配置している。このため、内燃エンジンを搭載した現行のAクラスと同様に5人乗りでトランクルームの容量も435リットルを確保している。充電池はスマートのEVと同様に米テスラから調達しており、パソコンなどに使う汎用電池を活用したリチウムイオン電池を採用している。
\ダイムラーはAクラス・Eセルをドイツのラスタット工場で生産している。パイロットプロジェクトとして2011年にドイツ、フランス、オランダなどの顧客に500台をリース販売する予定。顧客はフルサービスのリース料金として1月当たり900ユーロを支払うほか、充電料金を負担する。
\