独自動車大手のダイムラーは今夏までに、超小型車ブランド「スマート」から電動バイクおよびスクーターを発売する計画について決定する方針だ。販売が伸び悩む同ブランドの業績改善に向けた措置で、現在、生産提携の候補企業と協議している。スマート事業を統括するアンネッテ・ヴィンクラー氏が『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ（ANE）』紙（16日付、電子版）に明らかにした。ダイムラーは昨年10月のパリオートサロンに、電動スクーターのプロトタイプを出展している。
\スマートの2010年の販売は9万7,500台にとどまった。米国市場に進出し販売が好調だった2008年は全体で13万4,000台を販売していた。今年は前年実績をさらに下回る約9万台に低迷する見通しだ。
\乗用車では、2012年に「フォーツー」の電気自動車（EV）を発売するほか、2014年に4人乗りモデルを市場投入する計画。ANE 紙によると、同社はEVの販売で、スマートより大型の乗用車を短期間レンタルできるサービスを提供しEV購入者の利便性を高める方針。EVでは約1万台の販売を見込んでいる。
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