独高級車メーカー、アウディのルパート・シュタートラー社長はこのほど、『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ』紙に対し、ハイブリッド車の販売計画を明らかにした。
\欧州市場では今春に「Q5」、今年末には「A6」、2012年から「A8」のハイブリッド車を発売する計画。米国と中国市場では、欧州での発売から2年以内にハイブリッド車を投入する方針とした。
\電気自動車(EV)については、2012年末にスーパーカー「R8」のEVモデルを限定販売する計画があるほか、今夏に「A1」のEV20台を使った実証試験をミュンヘンで実施する予定。
\ただ、シュタートラー社長はEVについて、「まだ具体的な戦略を打ち出す段階にない」と述べ、まずはハイブリッド車を使ってリチウムイオン電池を商用化することが先行課題との見解を示した。
\ \■ VW「Up」のアウディモデルの開発を否定
\ \アウディのシュタートラー社長は同紙に対しこのほか、親会社のフォルクスワーゲン(VW)が開発中の超小型車「Up」の姉妹モデルをアウディブランドから発売する計画について、「現時点ではエントリーモデルの「A1」を下回る新モデルは想像できない」と述べ、さしあたり開発計画はないと明言した。
\「A1」 の販売は好調で、ベルギーのブリュッセル工場では年12万台の生産能力が今年は上限に達する見通しという。このため、米国市場でも同モデルの潜在需要があるものの、現在は投入する予定はないとした。
\一方、同社長はSUVモデルでは現行の「Q5」、今秋に発売予定の「Q3」に続くエントリーモデルを投入する余地があるとの見解を示した。ただ、最終決定はしていないとも付け加えた。
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