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2011/2/11

一般・技術・その他 (旧)

独自動車ディーラー、顧客サービスで改善の余地大きい

この記事の要約

顧客サービスなどについてコンサルティングするドイツサービスクオリティ研究所(DISQ)は、ドイツの主要自動車ブランドのディーラーを対象に実施した顧客対応サービスに関する調査結果を発表した。それによると、全体的に評価は低く […]

顧客サービスなどについてコンサルティングするドイツサービスクオリティ研究所(DISQ)は、ドイツの主要自動車ブランドのディーラーを対象に実施した顧客対応サービスに関する調査結果を発表した。それによると、全体的に評価は低く、5段階評価で1番目と2番目に高い「きわめて優れている」「優れている」の評価を受けたブランドはゼロだった。最も得点の高かったフォルクスワーゲン(VW)ですら100点満点で68.3点の「良」にとどまった。

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DISQはドイツ国内の販売台数で上位12ブランドを対象に、ベルリン、ハンブルク、ミュンヘン地域の販売ディーラーに覆面調査員を計492回送りこみ、応対の親切度や回答内容の的確さなどを比較した。また、各ブランドのウェブサイトで必要な製品情報がすぐに見つかるかなども合わせて調査し、100点満点で評価した。

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全体としては、店頭でのサービスで不十分さが目立った。セールス要員の3人に1人は顧客の個別の要望にほとんど対応してくれなかった。自社ブランドの方が競合より優れていることを顧客に納得させることができたのは3人に1人、試乗を勧めたのは6割にとどまった。さらに問題が多かったのは予算や支払能力に関するやりとりで、顧客の収入をたずねたセールス要員はわずか6%、支出状況についての質問に至っては皆無だった。DISQのハマー所長は、「顧客が希望する車に対する支払能力を持っているかどうかは、二の次だった」のには驚いたという。

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総合点で2位はメルセデス・ベンツ(67.9点)。3位にトヨタ(65.1点)がつけるなど10ブランドが「良」の評価にとどまった。フィアット(54.9点)と現代(54点)は「可」だった。

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