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2011/2/18

企業情報 - 自動車メーカー

独ダイムラー、2010年通期決算で黒字転換

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーが16日発表した2010年通期決算(暫定値)の営業利益(EBIT)は72億7,400万ユーロとなり、前年の15億1,300万ユーロの赤字から黒字に転換した。米国市場の回復や中国を中心とする新興国市 […]

独自動車大手のダイムラーが16日発表した2010年通期決算(暫定値)の営業利益(EBIT)は72億7,400万ユーロとなり、前年の15億1,300万ユーロの赤字から黒字に転換した。米国市場の回復や中国を中心とする新興国市場の販売好調が好業績に寄与した。売上高は前年比24%増の978億ユーロに拡大。最終利益も46億7,400億ユーロとなり、前年の26億4,400万ユーロの赤字から黒字に転換した。

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ダイムラー・グループ全体の2010年通期の販売は約190万台となり、前年を約22%上回った。うち、乗用車部門のメルセデス・ベンツ・カーズは前年比17%増の127万6,800台、トラック部門のダイムラートラックは同37%増35万5,300台、軽商用車部門のメルセデスベンツ・バンも22万4,200台(前年:16万5,600台)となり、それぞれ前年実績を大幅に上回った。

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研究開発投資は前年の42億ユーロを上回る48億ユーロ。新モデルや駆動システムの開発などに伴う設備投資は37億ユーロ(前年:24億ユーロ)だった。12月31日時点の従業員数は約26万人。うち16万4,000人がドイツ国内で働いている。さらに約8,800人の実習生を抱えている。

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今年については、具体的な数字の言及は控え、EBITで昨年実績を大幅に上回ることを見込んでいるとするにとどめた。2012年までは新工場の建設や新モデルの生産などへの投資がかさむ見通しのため、利益を押し下げる一因となると説明。2013年から売上高利益率で年平均9%を確保できるようになるとの見通しを示した。

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同社は2011~12年に総額204億ユーロの投資を計画している。うち半分は研究開発、残り半分は新工場の建設など設備投資に充てる予定。

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