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2011/3/4

一般・技術・その他 (旧)

ATU、2010年業績回復

この記事の要約

独自動車修理サービス大手アウト・タイレ・ウンガー(ATU)の業績が回復している。同社のミヒャエル・ケルン最高経営責任者(CEO)はトップサプライヤーを招いて行った会議でこのほど、業績が3年振りに増収に転じたしたことを明ら […]

独自動車修理サービス大手アウト・タイレ・ウンガー(ATU)の業績が回復している。同社のミヒャエル・ケルン最高経営責任者(CEO)はトップサプライヤーを招いて行った会議でこのほど、業績が3年振りに増収に転じたしたことを明らかにした。同社が強みとする良質のサービスを迅速かつ安く提供するという徹底したディスカウント戦略が奏功したとした。

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2010年通期の売上高で12億7,000万ユーロ(前年:12億4,000万ユーロ)を確保した。ケルンCEOは「我が社は2009年にまさに集中治療室に入っている重体患者のようだったが、2010年は再びフィットネスクラブでスポーツできるほどに元気になった」と述べ、業績に満足を示した。最終利益など詳細は明らかにしなかった。

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ATUは「いいものを安く」を経営理念に、現在、国内で約600の店舗を展開している。この2年間は新規出店していない。国外には約50店舗を持つ。ケルンCEOは今後の事業展開について、「店舗を拡大するならば国外だ」と述べた。一方、国内では事業者の淘汰が進んでいるが、これが我が社にとってはプラスに働いているとし、地位強化に自信を示した。

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一方、ニュルティンゲン・ガイスリンゲン自動車産業研究所(IFA)のステファン・ラインドル客員研究員は、自動車整備サービス業界の最盛期が終焉したと述べ、「業界の成長は間もなく限界に達する」との見通しを示した。また、2009年の政府による新車買い替え奨励金制度により自動車整備サービス業界は大きな打撃を受けたと指摘。同制度により廃車する車両が増え、業界は7億ユーロの売上を失ったとしている。

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