独産業用ロボット大手のクーカは非自動車事業を強化していく方針だ。2014年までに同事業が売上高に占める割合を現在の約3割から5割に引き上げる計画。同社のティル・ロイター社長が『フィナンシャルタイムズ(ドイツ版)』紙などメディアに明らかにした。
\同社は2010年の売上高(約11億ユーロ)の約70%を自動車事業に依存している。今後は医療のほか、航空産業、樹脂・鋳造などの産業分野で自動化技術の販売を強化する方針だ。ロイター社長によると、自動車業界では従業員1人当たりのロボットの数が他の産業の8倍に上るという。このため、他の産業でも今後さらに自動化を進める余地は大きいと見込んでいる。また、医療では腫瘍の放射線照射など機械的な精度が求められる分野や介護の補佐などで需要があると見込んでいる。
\同社長は日本の大震災に対する質問に対し、駆動装置を供給する5社のうち1社は日本メーカーの日本工場から輸入しているが、工場は南部にあるため生産に影響は出ていないと説明している。
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