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2011/4/15

企業情報 - 自動車メーカー

フィアット、クライスラーへの出資比率を引き上げ

この記事の要約

伊フィアットはクライスラーへの出資比率を現行の25%から30%に引き上げた。09年に経営破たんしたクライスラーと資本・業務提携した際、NAFTA以外の地域で一定の成果を収めた場合に出資を拡大できることで米政府と合意してい […]

伊フィアットはクライスラーへの出資比率を現行の25%から30%に引き上げた。09年に経営破たんしたクライスラーと資本・業務提携した際、NAFTA以外の地域で一定の成果を収めた場合に出資を拡大できることで米政府と合意していた。クライスラーが12日、明らかにした。

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フィアットは09年、◇クライスラーの北米自由貿易協定(NAFTA)圏を除く世界売上高が計15億米ドル以上となる◇北米市場以外の地域で、フィアットのディーラー網を通してクライスラー車を販売する体制を整える――などを条件に出資比率を引き上げることができることで米政府と合意していた。クライスラーが今回、NAFTA以外の地域で事業を拡大できるめどが立ったとして出資拡大が認められた。

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フィアットのセルジオ・マルキオンネ社長は、「両社は規模が小さく、単独ではフォルクスワーゲンやトヨタ、ゼネラルモーターズなどの世界大手には対抗できない」と述べ、クライスラーに対する出資比率を最終的に50%以上に引き上げる考えを示した。ただ、実現に向けては米・カナダ政府から借りた公的資金(70億米ドル)の返済が前提となるため、クライスラーのさらなる業績回復が求められる。

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