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2011/5/13

企業情報 - 自動車メーカー

ダイムラーの相乗り仲介サービスが好評

この記事の要約

ダイムラーは2日、昨年秋からドイツのウルムとアーヘンで開始した車相乗り(ライドシェアリング)仲介サービスのパイロットプロジェクト「Car2gether」の中間事業報告書を発表した。プロジェクト開始からこれまでに同サービス […]

ダイムラーは2日、昨年秋からドイツのウルムとアーヘンで開始した車相乗り(ライドシェアリング)仲介サービスのパイロットプロジェクト「Car2gether」の中間事業報告書を発表した。プロジェクト開始からこれまでに同サービスに登録・利用したユーザーは2,000人に達し、ドライブ登録(相乗り相手求む)は5,800件、相乗り希望者は3,200件に上った。

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「car2gether」はオンラインで相乗りの希望者を仲介するもので、スマートフォンなどモバイル端末からでも利用できる。アップルのアイフォーンと、アンドロイドを基本ソフト(OS)とするスマートフォンのユーザー向けにも専用のアプリを用意した。

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登録ユーザーの年齢層は18~25歳が34%、26~35歳が35%、36~49歳が24%で、平均年齢はダイムラーが事前に予想していたより若干高かった。

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ユーザーは全員、インターネットをコミュニケーション手段として積極的に活用しており、ソーシャルネットワーク(SNS)大手のフェースブックを1日に3回以上訪問するユーザーは3人に1人、1日に1回以上は8人に1人だった。また、ユーザーとの双方向コミュニケーションも大きな特徴で、多数の意見、要望や改善案が寄せられた。ダイムラーは要望を受けてサイトを改善し、2月からはドライブルートの表示や復路の可能性、定期利用走行のオファーなどもできるようにした。要望が多いことから相乗り地域の半径も90キロメートルに広げられ、ウルム~シュツットガルト間、アーヘン~ケルン間の通勤でも相乗りを探せるようになった。

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ダイムラーのプロジェクト管理者は「予想を上回る反響」と満足感を示した。

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