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2011/5/13

企業情報 - 部品メーカー

独レオニ、第1四半期は大幅な増収増益

この記事の要約

独電線大手のレオニが10日発表した2011年第1四半期決算(1~3月)の売上高は9億1,070万ユーロとなり、前年同期に比べ38.8%増加した。主要取引先である自動車産業の需要拡大が追い風となった。営業利益(EBIT)は […]

独電線大手のレオニが10日発表した2011年第1四半期決算(1~3月)の売上高は9億1,070万ユーロとなり、前年同期に比べ38.8%増加した。主要取引先である自動車産業の需要拡大が追い風となった。営業利益(EBIT)は6,140万ユーロとなり、前年同期の2,300万ユーロから約3倍に拡大。同社は業績好調を受けて、4月半ばに上方修正した通期予想の達成に自信を示した。

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第1四半期は全体的に事業が好調に推移したが、中でも中国市場の好調と商用車の世界市場の回復が増収増益に寄与した。大幅な増収には銅の価格上昇に伴う値上げ効果が含まれている、同効果を除いても約27%の増収だった。

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通期では売上高で約34億ユーロ(2010年:29億6,000万ユーロ)、EBITでは約2億1,000万ユーロ(同:1億3,070万ユーロ)を見込んでいる。

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■ 生産増強に向け投資拡大

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業績好調を受けて、同社は特に中東欧、北アフリカ、ラテンアメリカの拠点で生産を強化した。これにより、3月末時点のグループの従業員数は5万6,136人となり、年初より980人増加した。母国ドイツの従業員数は858人にとどまっており、同社の従業員の大部分は国外で従事している。

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需要拡大を受けて生産能力がほぼ限界に達していることから、同社は生産能力の拡大に向け、今年通期の投資規模を1,500万ユーロ以上上乗せし、1億6,000万ユーロに引き上げる。

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独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、電気自動車(EV)向け事業については現在、小規模のバイロットプロジェクトが多いという。EV市場が拡大し、2014年までに売上高で数千万ユーロを確保できれば利益を計上できるとの見通しを示した。

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