蘭投資会社のHTPは6日、2年前に倒産した独自動車用鋳造部品メーカー、ハールベルク・グス（ザールブリュッケン）の買収手続きを完了した。HTPはザールブリュッケンとライプチヒにあるハールベルクの工場とその従業員を引き継ぐほか、事業再建に向け最大5,500万ユーロを投資する計画だ。ハールベルクの管財人とHTPが同日、明らかにした。
\ハールベルクは乗用車・商用車エンジン向けのシリンダーブロックやシリンダーヘッドを生産しており、主要顧客にはフォルクスワーゲン、ダイムラー、ルノートラックス、スカニアなどが名を連ねる。ザールブリュッケン工場は1,300人、ライプチヒ工場は700人の従業員を抱えている。
\同社はさきの世界金融危機に端を発する自動車不況で取引先からの受注が激減したことで、資金繰りに行き詰り、09年6月に会社更生手続きの適用を区裁判所に申請した。倒産後も事業活動を継続し再建の道を探っていた。身売り完了に伴い、同社は社名を「ノイエ・ハールベルク・グス」に変更する。
\HTPは企業再建を専門とする投資会社で、キャンピングカー大手のクナウス・タバート、自動車内装部品メーカーのロイム・グループ、自動車向け樹脂部品メーカーのガイガー・アウトモーティブを買収している。
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