仏PSAプジョー・シトロエンは12日、2014年までに総額3億5,500万ユーロを投資する計画を発表した。トランスミッションやエンジンの生産能力を拡大する。
\北部ヴァランシエンヌのギアボックス工場に2億2,000万ユーロを投じてデュアルクラッチトランスミッションの生産ラインを新設。7速オートマチックトランスミッションを年間40万基生産する。新生産ラインの設置に伴い従業員も400人増員する予定だ。また、エンジン製造子会社フランス・メカニックのドゥヴラン工場では1億3,500万ユーロを投資し、3気筒ガソリンターボエンジンを年間32万基生産する。
\PSAはまた、ヴァランシエンヌ近郊オルデンのセヴェルノール工場で行っている伊フィアットとの商用車の合弁生産事業を解消することで合意したと発表した。現行の合弁契約の期限が切れる2017年をもって合弁生産を終了する。合弁解消の理由についてPSAは、「製品戦略の方向性に相違が生じたため」と説明している。セヴェルノール工場は1978年に設立された。同工場で生産される商用バンは、プジョーが「エキスパート」、シトロエンが「ジャンピー」、フィアットが「スクード」のモデル名でそれぞれ販売している。なお、イタリア南部アブルッツォ州のセヴェルシュド工場で行っている商用車の共同生産事業については19年まで継続することで合意した。
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