ソフト開発の独Factonは6日、米ITコンサルティング・調査機関のガートナーが発表した2011年の「注目ベンダー（クール・ベンダー）」に選ばれたと発表した。同社が開発した自動車関連企業向けの生産コスト計算（Enterprise Product Costing：EPC）ソフトが評価された。
\ガートナーは、市場への影響力が大きい革新的なIT製品やサービスを提供する中小企業を「注目ベンダー」として選出しており、Factonは「プロダクトデザイン・ライフサイクルマネジメント」部門に入った。
\同社のEPCソフトは、コストに関係する情報を社内共通のデータバンクに保存することで、各部署や拠点のコストを画一的に算出し、企業全体のコストが割り出せる革新的な製品。ガートナーは、自動車メーカーは製品開発の際に的確な判断ができるため余分なコストを抑えることができると評価している。
\同社はさらに、自動車、航空機、機械業界の給与、原材料、物流などに関する4,500万件のベンチマークデータを持っており、コスト分析システムに組み込むことができる。
\Factonは1998年の設立で、独ベーア、ポルシェ、フォルクスワーゲン（VW）、シーメンスなどを主要顧客に持つ。
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