自動車大手の独ダイムラーと仏ルノーが電気自動車(EV)向け電池にも提携範囲を広げることを検討しているもようだ。独『マネージャーマガジン』誌によると、ダイムラーと独化学大手エボニックの合弁会社でリチウムイオン電池セルを開発・生産するリテック(Li-Tec)に、ルノー・日産アライアンスや日本電気(NEC)が資本参加する方向で協議が進んでいるという。これまでのところ、ダイムラー、エボニック、ルノーはいずれも、今回の報道についてコメントを控えている。
\ダイムラーとルノー・日産アライアンスは2010年4月、戦略提携および資本提携で合意した。同合意には小型車プラットフォームの共有化やエンジンの相互供給などが盛り込まれている。ダイムラーとアライアンスは提携拡大により、電池の生産・開発コストを低減する意向と見られている。
\Li-Tecは独東部のカーメンツに工場を持つ。同社には現在、エボニックが50.1%、ダイムラーが49.9%を出資している。
\一方、ルノー・日産アライアンスはNECなどの協力を受けてパリ近郊のフラン(Flins)にバッテリー工場を建設している。
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